循環器の病気-不整脈・動脈硬化・心不全|はたにクリニック

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Cardiology

循環器の病気2

強い症状があるとは限らない

循環器の病気は命に直結する病気ですが、必ずしも強い症状があるとは限りません。
生活の質が大きく低下する「循環器の病気」にならないために元となる高血圧・糖尿病・肥満など「生活習慣病」を日頃から適切に管理することがとても大切です。

不整脈・閉塞性下肢動脈硬化症・心不全
不整脈のイメージ写真

Arrhythmia

不整脈

不整脈とは、様々な種類がありが「ゆっくり打つ」「速く打つ」または「不規則に打つ」状態いいます。

脈が1分間に50回以下の場合を「徐脈(じょみゃく)」100回以上の場合を「頻脈(ひんみゃく)」といいます。
不整脈には病気に由来するものと、生理的なもの(運動や精神的興奮、発熱など)があり、誘因なく動機や脈拍が早くなる場合は病的な頻脈の可能性があり、胸痛やめまい、失神、脳梗塞といった症状につながることがあります。

 

バラエティーの多い不整脈ですが、治療の観点からは以下のような分け方が可能かもしれません。

  1. 治療が必要でなく、安心して経過をみていくもの
  2. 症状の有無にかかわらず、治療が必要なもの
  3. すぐの治療が必要ではないが、定期的な検査をしたほうがよいもの

Arteriosclerosis

閉塞性下肢動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症とは動脈硬化の一種で、足の血管の動脈がかたくなり、それと同時に血管の中がせまくなったり(狭窄)、詰まったり(閉塞)し、充分な血液が保てなくなる病気です。

閉塞性動脈硬化症と診断された時点で、多くの方が全身の血管の動脈硬化をおこしていて、脳梗塞、心筋梗塞になる確率が5年で2割ともいわれます。
初期の症状としては歩くとふくらはぎなど、足やお尻がだるくなり、休むとすぐによくなります。
中期になると、ふくらはぎ、足やお尻のだるさや痛みが強くなり歩けなくなります。
後期になると、夜眠れないほどの激しい痛みや少しの足の傷が悪化し、さらに進行すると足が壊疽し治らなくなります。
適切な治療をおこなわずに放置すると、足が壊疽し切断しなければならないような大変な事態になる事があります。
このような事態にならないよう、動脈硬化を指摘された方や気になる症状がある場合は、早期に検査をし早期治療をおこなうことが大切です。

閉塞性下肢動脈硬化症のイメージ写真
心不全のイメージイラスト

Heart failure

心不全

心不全とは、心臓のポンプ機能が様々な原因(動脈硬化・狭心症・心筋梗塞・弁膜症・心筋症など)で低下し、全身の臓器に必要な充分な血液を送れ出せなくなり「息切れ」や「むくみ」を引き起こします。
徐々に全身状態が低下、生命を縮める病気です。

高齢の方の場合、症状があっても「年齢のせいだから」と見過ごしてしまい重症化してしまうことが、少なくありません。
これまでは普通に出来ていた動作ができなくなった、息切れや動悸が多くなったと思ったら、早めの診療・検査をお勧めします。

 

【ポンプ機能】
心臓から血液を送り出す機能低下と、心臓が全身から血液を受け入れようと広がる機能低下区別されます。
重症度はステージのAからDに分類され、状態に応じて総合的な治療が必要とされます。
より良く生活するためにはステージBまででコントロールすることが何より重要です。

心不全とそのリスクの進展ステージ
心不全とそのリスクの進展ステージ